『あすけん』 アプリは、体重等を記録する様々なIoT デバイスからのデータをBluetooth 通信などを利用して、簡便に取得し、円滑な療養指導のためのデータを統合して提供することができます。さらに特筆すべきは、食事写真から摂取カロリーや栄養バランスを概算する画像解析システム等を用い、管理栄養士に代わってAI が栄養に関するアドバイスを提示できることです。画像解析では、スマホ等のカメラで食事写真を送ると（図1）、AI が画像を解析し、随時更新される10万種以上の国内食品のデータベースから、その画像に適合するメニューを自動的に判別・表示します。実際に食べたメニューと分量を確認し最終登録すれば、日本食品標準成分表に基づいてカロリーや炭水化物や脂質など十数種類の栄養価が自動算出されます（図2）。従来型の管理栄養士による栄養摂取量評価に匹敵する正確性が証明され科学的な裏付けも得られています。一連の過程は『人』によってではなく管理栄養士の指導をアルゴリズム化したシステム（AI）から瞬時に自動で行われるため、いつでも好きな時間に食事を振り返りそのフィードバックを受けることができます。